ネズミ

忌避剤はネズミが嫌がるニオイや成分で遠ざけ、巣作りや侵入を防ぐアイテムです。スプレータイプは狙った場所にピンポイントで使え、くん煙タイプは隙間や広範囲への効果が期待できます。
一度で効果があっても、ネズミに学習させるために繰り返し使用することが重要。風通しの良い場所ではニオイが拡散しやすいため、定期的な使用をおすすめします。即効性と予防効果を両立したい方に適しています。

超音波発生器は、人間には聞こえない音波でネズミにストレスを与え、環境そのものを「居心地悪い場所」に変える装置です。ネズミの巣がある場所に設置すると効果的で、長期的にじわじわ効くタイプ。
ただし即効性はありません。超音波は障害物で遮られるため、複数台の設置や、家具の少ない空間への配置が望ましいです。ネズミ駆除の“逃がす”手段として有効です。

粘着シートは、ネズミの「決まったルートを通る」習性を活かしたアイテム。通路は黒ずんだ汚れがあり、壁際やコーナーに集中しています。
ポイントは“敷き詰めること”と“エサを片付けておくこと”。少数より多数設置が効果的で、捕獲率が大きく向上します。ネズミ駆除を本気で狙うなら、定番の物理対策です。

捕獲器は、食べ慣れたもの（被害に遭った食品など）を使い、ラットサイン（通り道）周辺に設置します。ネズミは非常に警戒心が強いため、数日間は触らず様子を見るのが鉄則です。
設置時には手袋を使用し、人間のニオイをつけないように注意。ネズミ駆除後の処分方法は、自治体のルールに従って行ってください。

毒エサは、他のエサを片付けてから配置します。すぐに効くタイプと、繰り返し食べさせることで効果を発揮するタイプがあり、最初は無毒のエサだけを置いて警戒心を解くのがポイントです。
ピーナッツバターなどで誘引力を高める工夫も有効です。

また、毒エサと超音波発生器を併用する場合はご注意ください。
毒エサには強い誘引効果があるため、空腹のネズミは不快な超音波を我慢してでも現れることがあります。「追い出す」と「誘い出す」という目的がぶつかることがあるため、併用時は設置場所や順序を工夫しましょう。

防鼠材は、そもそもネズミを入れないための物理バリア。防鼠パテや金網で、通気口・排水口・配管のすき間などの侵入口をふさぐことで、ネズミ駆除後の再発を予防します。
ただし、屋内にネズミがいる状態で封鎖してしまうと逆効果。駆除が完了してから施工するのが原則です。